ImmunoTox Letter

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ボルチモアでのSOT年次総会ならびにITSSへの参加報告

川崎医科大学衛生学 西村泰光

 Baltimoreでの第58回Society of Toxicology年次総会に参加して参りました。今回は、種々の予定が重なった為であるのか(あるいはICTXV2019 Hawaiiへの参加を優先された方が多いためか)日本人参加者が少ない印象で、特にJSIT関係者は少なく、少し寂しい気持ちでしたが、孤軍奮闘、成果発表に情報収集に交流にと楽しんで参りました。Baltimoreは2017年の年次総会以来でしたが、あの年は寒波到来でフライトが乱れるなど参加者がそれぞれ苦労していたことを良く覚えていますが、今回は天候も良くBWI空港からLight Railで直結されている利便性を改めて感じ、当地で年次総会が頻回開催されている理由が少し分かりました。成果発表としては “CD4+ T cell-derived factors prevent asbestos-caused suppression of mesothelial cell growth”のポスター発表を行い、中皮細胞への石綿曝露影響にTヘルパー細胞由来液性因子が干渉するという“石綿毒性への免疫細胞影響”という知見を報告し、Dr. Emanuela Corsiniからも質疑を受けることが出来ました。13日には “Understanding the impact on the immune system of occupationally relevant exposure to multiwalled carbon nanotubes” と題したworkshopが開催され、CNTの免疫毒性影響について議論が交わされました。そこではDr. Victor J. Johnsonが座長と演者を、またDr. Andrij Holianも演者を務められ、改めて交流を深めることができました。また、夜にはImmunotoxicology Specialty Section Meeting/Receptionが開催され参加しました。開会前のスライドショーにはJSIT2019大会の告示も掲示されSOT-ITSSとJSITとの交流の深さを実感しました。会場では、Dr. Mitchell Cohenが温かく迎えて下さり、またDr. Steve Pruettも憶えていてくれていて、楽しい時間を過ごすことができました。Baltimoreといえばcrab cakeですがつなぎ無し(no binder)なcakeはほんと美味しいですね!ビールが進みました!笑
 そんな風で、SOTに行けばJSITやJSOT以上に免疫毒性研究を肌に感じ、交流と親睦を図ることができるということをここで改めて声を大にして伝えたいです!みなさん、是非SOT in Anaheimに参加しましょう!!!